江戸川区 西葛西 日本糖尿病学会「糖尿病専門医」

西葛西駅前糖尿病クリニック

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糖尿病と感染症の関係/当院発熱外来とワクチンについて


こんにちは。

今シーズンは暖冬と言われていますが、12月下旬からだいぶ寒さが増して参りました。
今年はインフルエンザが夏頃から徐々に増え、例年より早い時期から感染してしまった、職場・学校で流行しているという方もいらっしゃるかと思います。
皆様体調いかがお過ごしでしょうか?

新型コロナウイルスが流行している頃、「糖尿病の人はコロナが重症化しやすい」とテレビでよく報道されていたのも記憶に新しいかと思います。 糖尿病の方は、様々な感染症にかかりやすく重症化しやすいと報告されています。 本日は、糖尿病と感染症の関係について以下の順番でお話させていただきます(各項目をクリックすると該当の箇所まで移動します)

  1. ①糖尿病の人はなぜ感染症にかかりやすい?
  2. ②どのような感染症にかかりやすい?
  3. ③感染症の予防方法は?
  4. ④感染症にかかった場合の注意点は?
  5. ⑤当院の発熱外来とワクチンにつきまして

①糖尿病の人はなぜ感染症にかかりやすい?

慢性的な高血糖のため、白血球の機能が低下し免疫力の低下を来し病原体(細菌、ウイルス)が体内で増殖しやすくなります。
特に血糖コントロールの悪い方では感染症が重症化しやすくなります


②どのような感染症にかかりやすい?

糖尿病と感染症

■尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎)
糖尿病の神経障害があり、排尿がうまくいかず尿を出しにくい方(神経因性膀胱と言います)の場合、尿路感染症にかかりやすいです。主な症状は頻尿・残尿感・高熱・寒気で、治療には抗菌薬(抗生物質)の服用、もしくは点滴注射が必要となります。尿路結石を伴う場合など尿の通り道の詰まりがある場合や、重症化した場合は、入院治療を行う場合もあります。

■呼吸器感染症(肺炎、結核、インフルエンザ、新型コロナウイルス等)
主な症状は咳、痰、発熱となります。結核は免疫力の低下した方がかかりやすい病気で糖尿病の方は要注意です。血糖値が悪いと重症化リスクも上がるため、インフルエンザ、コロナウイルス、肺炎球菌に関してはワクチン接種も有用(後述します)です。

■皮膚感染症(カンジダ、白癬(水虫)、蜂窩織炎)
神経障害による痛みを感じにくいことで傷口が悪化しやすくなったり、血流障害の影響で傷口が治りにくくなります。
糖尿病による皮膚が乾燥しやすくなり、ひっかき傷から感染する場合や、爪切りの際の深爪やタコ・ウオノメの削りすぎなどから感染する場合もあります。
皮膚の傷から細菌が体内に侵入し、皮膚と皮膚の下の脂肪組織に炎症を引き起こす蜂窩織炎と、陰部や足指の間のカンジダ症、足白癬・爪白癬(水虫)があります。

■歯周病
歯周病は、細菌によって起こる歯肉(歯茎)の慢性的な炎症であり、症状としては歯肉の腫れ・出血があります。進行すると歯茎がやせて歯周ポケットができ、最終的に歯が抜ける場合もあります。
糖尿病の人は歯周病が重症化しやすい、逆に歯周病が重症であると血糖値も上がってしまうと言われています。
歯周病治療により炎症が改善すると、血糖値も改善すると言われています。定期的な歯科受診によるメンテナンスが重要です。


③感染症の予防方法は?

■血糖値の適正化とセルフチェック
血糖値をできるだけ正常に近い数値または目標範囲内(個々で目標値が変わります2023/5/20のブログをご参照ください)に保つことが重要です。
体・足に傷がないか、体調に変化がないかをご自身で確認して、体調が悪い場合は早めにかかりつけ医に相談しましょう。

■予防接種
糖尿病の方は免疫力が低下を来し、特に血糖値のコントロール状況が悪いと感染症が重症化しやすくなります。そのため、糖尿病の方は感染症重症化予防目的にワクチンの接種が推奨されます。
特に65歳以上の方、60~64歳で心臓、腎臓、呼吸器などのご病気をお持ちの方は、インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチンに関して一部公費負担で接種可能(自治体等により条件があります)となります。
かかりつけの先生と予防接種の必要性についてご相談ください。


④感染症にかかった場合の注意点は?

■感染症にかかると血糖値が上がりやすい
炎症で上昇する生理活性物質(炎症性サイトカイン)やストレス時に上がるホルモン(コルチゾール)の上昇により、血糖値が上がりやすくなります。
また、食欲がないときやのどが痛いときにジュースやドリンク類が増えたり、のど飴で血糖値が上がる場合があります。

■シックデイとは?
糖尿病の方が、感染症にかかり、食欲が低下する、発熱、下痢、嘔吐、食欲が低下し食事ができない状態のことをシックデイ(sick day 体調の悪い日)と言います。
シックデイの際には、食事の量が少なめでも血糖値が上がりやすくなる場合があります。1型糖尿病でインスリン注射必須の方では更に高血糖になりやすく、インスリンの微調整が必要になる場合があります。
食べられていないからという理由でインスリンや血糖値の薬を中断すると、血糖値が上がりすぎてしまい、のどの渇き、頻尿、倦怠感、脱水症状になる方もいます。
逆に食べられていない状況で、いつも通りの薬の服用で、低血糖になる可能性もあります。
事前に体調を崩した際の対処法を医師と相談しておくことが重要です。

■シックデイの対処法
シックデイにおける対処法を「シックデイルール」と言います。
以下一例をお示しします。

❶適度な水分の摂取
❷吐き気が強くなければ、お粥などで炭水化物を摂取
❸インスリン治療中の方は中断しないように。減量、増量について医師と事前相談を
❹血糖値の飲み薬に関しては、体調や食事状況で量の調整が必要な場合もあります
❺血糖測定器で血糖管理をしている方に関しては、こまめに血糖値を測り血糖値と体調の確認を行う

嘔吐・下痢が激しい場合、食事は全く摂れないとき、意識状態が悪いとき、血糖値が普段と比べ著しく高いときにつきましては、早急な受診、夜間休日に関しては近隣の当番病院を受診してください。

患者さん個々に応じてシックデイルールは変わってきます。 体調が悪くて食べられないときは、患者さん個々に応じて、インスリンや血糖値の薬に関しての約束事を設定させていただき、感染症を乗り切る手助けをさせていただきます。


⑤当院の発熱外来とワクチンにつきまして

当院では上述のように通院患者さんの感染症早期発見と重症化予防を図るため、ワクチン接種と発熱外来を行っております。

ワクチンの種類としては、インフルエンザワクチン、コロナワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンの予約を承っております。
また、時間と場所を区切り、1日少人数のみ発熱外来を行っております。2023年12月現在インフルエンザウイルスとコロナウイルスの抗原検査キットでの検査が可能です。
発熱外来はWEB予約不可です。必ず当日お電話の上、受診相談をお願いします。

当院では、レントゲン設備なし、血液検査の白血球数を計測できる検査機器が院内になし、足の処置道具がないため、症状によっては他院に案内させていただく場合がございます。
また、慢性疾患の通院予約患者さんの診療と感染予防を優先とさせていただいているため、混雑具合によっては発熱の方の診察をお受けできない場合がございます。
そのような場合には系列の中鉢内科・呼吸器内科クリニック(当院のビルを出て、左折2つ隣の三井住友銀行さんが1Fに入っているビルの3Fになります)をご案内させていただきます。
ご了承いただければと存じます。

今年一年ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。


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